公判を終えて

私はglobe大好きですし、小室さんも大好きです!
これ、大前提。


でも、今回の小室ショックについて、自分の思うところをまとめてみます。
まず、この事件を客観的に見るにあたって、感情を排しておく必要があります。 小室さんは音楽界に多大な貢献をしただとか、被害者は胡散臭い奴だとか、そういうのは一切抜きにします。



転落の軌跡
本人の供述にあったとおり、売れてた頃は良かったけど、その後、仕事が増えすぎて、自分のキャパを超えてしまった。 でも契約とかあったから、曲を作りまくった。 でもヒット曲は出ず、収入は減り、負債とプレッシャーが増えていくばかりだった。
こんな状態でも、贅沢はやめられなかった。 依存症の一種ですよね、これ。 一般人とはケタが違いますが。



弁護側の言い分
・深く反省しており、再発の恐れはない
・被害額の弁済は済んでいる
・拘留後は、極めて協力的に自白している
・音楽界のみならず、社会に多大な貢献をした実績がある
・だから執行猶予をお願い!


被害者側の言い分
・金で執行猶予を買うな!
・逆切れで民事裁判をふっかけられてこっちは大迷惑
・しかもその裁判に欠席し、ロンドンで妻と贅沢とか…
・最後まで贅沢とか言ってる時点で捕まる事を覚悟してただろうに、執行猶予を求めるとか
・今まで何度もチャンスを与えたし、待ってあげたが、返済してくれなかった
・全額弁済といってもそれは松浦社長の金で、被告が努力して作った金ではない
・ゆえに謝罪に誠意が感じられない
・社会的地位があることを最大限に利用した、悪質な犯行
・だから懲役5年だろ!


私は第1回から第3回の、全ての公判記事を読みました。
私のLAW寄りの感覚だと、やっぱり小室被告が分が悪いですね…
被害者の言葉のほうが具体的な説得力に富んでいるし、小室さんは反省と謝罪の言葉がほとんどだし…


ファンの署名や業界関係者の嘆願書など、「彼は日本の音楽界に必要」とか、「社会にこれだけ貢献してきた」とか書かれているのが多いみたいだけど、それは確かに情状酌量を求めるものにはなるだろうけど、だからといって詐欺をチャラにできるようなものではありません。

逆に、「それだけ社会的実績のある人物が、こんなことをしでかしてしまい、世間に与える影響は大きい」とか、「社会的地位と実績があることで、被害者をより容易に騙すことができた」と言われかねません。 まぁ事実ですが。


小室さんのことは大好きです。 だけど、彼には悪いけど、今後同じような事件が起きたときのことを考えると、これは執行猶予が付いちゃいけないんじゃないかとも思うんですよね…
懲役6ヶ月もしくは1年ってとこが妥当なんじゃないでしょうか…(過去の判例とか全然知らないから、感覚で言ってます)


あまりに刑期が短い、もしくは執行猶予がつくとなると、被害者側が上告してくるでしょう。
逆にあまりに長いと、本人が精神的にもたないんじゃないでしょうか。

ファンはいつまでも待つことができます。 日常の生活の中で、他のアーティストの音楽も聴いて、たまに小室さん大丈夫かな…とか考えたりして、普通に暮らしながら待つことができます。
そうじゃないのは家族や身内ぐらいでしょう。
所詮は他人事…と言うつもりはありませんが、実際問題、私たちの生活には直接関係ないこともまた事実です。 だからこそ応援できる、という側面があるのかもしれません。


上手く言えませんが、私は決して小室さんに実刑判決が下されるのを望んでいるわけではありません。
私が言う『小室さん頑張って!』という言葉には、「たとえ実刑判決が下されても、絶望して精神的にまいってしまうことなく、反省と決意のテンションを最後まで保って、そして再び素晴らしい音楽を届けて欲しい」、という意味が込められています。


そして、小室さんがそれを全うできるかどうか、大きなカギとなるのが、我々ファンの励まし、期待、感謝…そういったものの存在だと思います。


小室ショックの後にファンを辞めてしまった人も多かったことでしょうが、今もなお応援してくれているファンはいっぱいいます。 彼らとの間に、どれだけの「きずな」を、小室さんの音楽は築いてきたのか。 それが今こそ試されるような、明るみになるような、そんな気がします。
判決の結果というカタチではなく、判決の結果が出た後の、小室さんの歩み、もしくは歴史というカタチで。