水餃子ちゃん第3話

中華に魅せられたミキティ


「中華の国からやってきた、お肌ぷりぷりぷりんこ、私、水餃子ちゃん。 中華村の愉快な仲間達と一緒に大冒険をぎょぎょ〜っとするぎょ!」

第3話『必殺!スーパーおつゆ飛ばし』

ヌチャ〜 ヌチャ〜 ヌチャ〜

ピータン将軍の無差別攻撃により学校は崩壊、憧れのチャーハン先輩は攫われてしまった。

水「ピータン将軍からチャーハン先輩を助けないと! でも、熱いおつゆ攻撃が効かなかったし、今のままじゃダメぎょ…」
ザ「こんな時は蒸し蒸し山に住んでる仙人を訪ねるといいよ」
水「ザーサイちゃん、ありがとう! ザーサイちゃんと話を広げる時間無いから、行くね!」

ザーザーザー

水「蒸し蒸し山はとっても蒸してるぎょ。 こんな所に誰か住んでるのかな」
仙「そこのお嬢さん、一体何の用かな? ホッ」
水「何だぎょ!? この小さくてしわくちゃなおじいさんは!?」
仙「お茶でもしない? ホッホッホ」
水「これってナンパ? 今忙しいぎょ。 熱いスープ飛ばしを教えてくれる仙人を探してるんだぎょ。 ナンパなおじいさんには用はないぎょ」
仙「ほー、わしを探しに来たのか」
水「まーたまたまた冗談を、ナンパで小さなおじいさんが仙人のわけないぎょ」
仙「可愛い顔して失礼な奴じゃなぁ。 生意気な娘にはお仕置きじゃ! ピュピュピュッッポー――!!」
水「あちちちちちち!!! まさか、あなたが仙人だなんて!」
仙「いかにも。 わしが小龍包仙人じゃ、ポゥッ!」
水「私、もっと熱いおつゆを飛ばして、ピータン将軍をやっつけたいんだぎょ」
仙「ピータン将軍か。 あやつ、まだ悪さばかりしておるのか…」
水「知り合いかぎょ?」
仙「昔、一度こらしめたのだが」
水「私の中学校を襲ってきて、チャーハン先輩を攫っていっちゃったぎょ」
仙「私がもう少し若ければ、助けに行ってあげられるのだが…」
水「小龍包仙人! 熱いおつゆ飛ばしの技を教えて下さい! 私、どうしてもチャーハン先輩のことを助けたいんだぎょ」
仙「チャーハン先輩のことが好きなのか?」
水「このおじいちゃん、直球で聞いてくるぎょ」
仙「わしのことより好きなのか? わしは結構財産持っとるぞ! わしの彼女にならんか?」
水「ふざけないでぎょ。 私が好きなのは、チャーハン先輩だけぎょ!」
仙「青春って、いいな… よし、教えちゃうポゥ」

こうして、熱いおつゆ飛ばしの特訓が始まった。

水「ピュッピュッピュ!」
仙「まだ甘い! もっと!」
水「ピュピュピュピュピュ――!」
仙「もっと頑張れー!」
水「ピュピュ、ピュピュピュピュピュ―!」
仙「もう一息〜!」
水「ピュピュピュピュピュピュ、ぎょぎょぎょのぎょピュ―――!」

ドゴォー――ン

仙「見事だ、水餃子ちゃん。 必殺・スーパーおつゆ飛ばしを覚えたな。 もうわしが教えることは無い。 これで天国のシュウマイばあさんのところへ行ける」
水「え、死んじゃうの? 全然元気だったのに」
仙「こういう時って、死んだほうがカッコイイじゃん、ポゥ! それじゃぁね、バイバーイ」
水「よくわかんないけど、ありがとぎょ」

こうして水餃子ちゃんは、必殺・スーパースープ飛ばしを覚えた。

水「ところで、ピータン将軍はどこにいるの? あの北京ダック船はどこから来たの? そこのところが謎だらけだぎょ」

果して水餃子ちゃんは、ピータン将軍を助けられるのか?

チャ「やめろー! やめてくれ―――――…!!」

そして攫われたチャーハン先輩、いやチャーハン王子の運命は!?

第4話の予告

水「必殺技もマスターしたし、ピータン将軍をやっつけに行かないと! でもどうやって探せばいいのかなぁ、宇宙船とか、欲しいぎょ。 あ! あんなところに宇宙船が! もしもし! 乗せて下さいぎょ!」

ラジオアニメ・水餃子ちゃん、第4話『敵か味方か!? 女海賊・春巻き姐さん』 水曜深夜2時40分頃から、ぎょ!

(メール)「最後、ピータン将軍を助けるって言ってませんでしたか!?」
あやや)「すいません、そうなんですよ、グダグダで申し訳ございませんw」